(番外)昨日(12/11 金曜日 早朝)の強風の実態調査

 前回の内容とまたまた全く方向が違いますが、
大筋は、アンテナのことに関係することなので
書いてみました。


(この記事の端緒となるのは)
 全国でもかなりの強風が吹いた様子ですが、
当地の和歌山市でも台風以上の強風を観測したようです。

次のデータは

気象庁の記録データ
http://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html

からコピーさせていただいた10分ごとの観測値です。

新聞の地方紙によると瞬間最大風速35メートルを
観測したとあったので、それを確かめるべく
気象台のデータベースへアクセスしました。

このデータを見るまでは、和歌山市のデータと
いっても「友が島」の地点のものだろうと
思っていたのですが、現実は違っていました。

下記データを比較していただいてもわかりますように
最大瞬間風速では、午前4時40分での和歌山市中心部の
ところのほうが、35m/sと一番大きくて、
新聞ではこの値を公表していたことが判明しました。

観測地点(和歌山市西方、紀伊水道に位置する「友が島」)

          平均     最大瞬間
時間       風速 方向   風速 方向   

02:40 1.5 14.3 7.2 東北東  12.6 東北東
02:50 0.5 14.9 4.9 東北東  10.1 東北東
03:00 0.5 18.8 10.5 南南東  24.9 南南東
03:10 1.0 19.1 17.4 南南東  28.9 南
03:20 0.5 19.2 21.5 南南東  30.5 南
03:30 0.5 17.3 18.3 南南西  32.3 南
03:40 5.0 16.7 8.7 南西      12.9 南西
03:50 5.0 16.8 10.9 南南西  16.6 南
04:00 0.5 19.5 19.5 南     31.7 南南東
04:10 0.0 19.5 24.8 南      34.7 南
04:20 0.0 19.7 25.7 南南東  34.4 南南東
04:30 0.0 20.1 26.9 南南東  33.7 南南東
04:40 0.0 20.3 27.0 南南東  34.3 南南東
04:50 0.0 20.4 26.9 南南東  33.3 南南東
05:00 0.0 20.3 27.5 南南東  33.7 南
05:10 0.0 20.3 26.1 南南東  31.9 南南東
05:20 0.0 20.3 26.0 南南東  31.1 南
05:30 0.0 20.3 25.3 南南東  31.5 南
05:40 0.0 20.2 24.9 南南東  30.4 南
05:50 0.0 18.4 16.7 南      29.1 南
06:00 1.0 18.1 13.7 南      18.8 南
06:10 0.0 18.0 14.5 南南西  21.0 南南西
06:20 0.5 17.0 11.9 南南西  14.7 南
06:30 0.0 16.6 9.7 南西      12.5 南南西
06:40 0.0 16.9 7.8 南南西   9.3 南南西
06:50 0.0 17.4 5.8 南西       7.6 南南西

観測地点(和歌山市内中心部の気象台庁舎)
       
          平均    最大瞬間
時間       風速 方向 風速 方向

03:00 0.5 21.5 11.6 南    22.8 南南西
03:10 0.5 21.8 13.9 南南東  24.0 南
03:20 0.5 21.9 16.2 南    28.7 南南西
03:30 1.0 21.8 17.8 南    28.2 南
03:40 0.5 22.3 18.2 南    30.2 南
03:50 0.5 22.2 17.8 南    30.2 南
04:00 0.5 22.7 16.4 南    27.2 南
04:10 0.0 22.9 19.6 南    30.1 南
04:20 0.0 23.2 15.9 南    26.2 南南西
04:30 0.0 23.3 20.0 南    31.8 南南西
04:40 0.0 23.4 17.7 南    35.0 南南西
04:50 0.0 23.1 18.7 南    28.9 南南西
05:00 0.0 23.1 19.2 南    30.6 南
05:10 0.0 23.1 20.1 南    29.5 南
05:20 0.0 23.0 18.1 南    29.1 南南西
05:30 0.0 23.0 17.5 南    30.7 南南西
05:40 0.0 23.2 17.5 南    33.3 南
05:50 -- 23.3 18.2 南    26.5 南
06:00 -- 23.2 17.5 南    27.0 南
06:10 -- 23.2 17.8 南    27.1 南南西
06:20 -- 23.1 16.0 南南西  25.8 南
06:30 -- 23.0 15.5 南南西  24.3 南
06:40 0.0 22.6 15.6 南南西  24.3 南南西
06:50 0.0 17.7 12.9 西南西  17.0 西南西


もっとも、
本当は、平均風速に注目をすべきなのです。
和歌山市内の平均風速の最大は20.0m/sで
しかも、ほんの一瞬の時間帯であるのに対して
友が島付近では、平均風速の最大は27m/sで
それに近い風速値を示す時間帯が1時間以上も続いています。

さらに平均風速17.0m/s以上となる継続時間が
和歌山市内だとおよそ午前4時~午前6時10分頃まで
それに対して
友が島付近だとおよそ午前3時~午前6時20分頃まで
とこの時間幅の差も1時間あります。

なぜ、平均風速17m/sにこだわったのか?
というと
私の使用するLUSOのクランクアップタワーの
許容風速がこの平均風速だと約17m/sだからです。
(ただし、最大に伸ばした状態時)

LUSOが設計書で記載している許容値(瞬間風速で記載)だと
25m/sであってこれを平均風速に換算すると
そのようになります。

もっともこれは机上の計算値であって、
上記の実測値を見ますとわかりますように
平均風速17.0m/sでも、瞬間最大風速だと30m/sを
軽く超える場合があります。

クランクアップタワーの運用に当たっては、
この点に十分配意して使用することが重要です。

さらに付け加えますと
強風が吹き出してからタワーを下げることは
最も危険な状態です。

(風圧でタワーがゆがむため、
 スムーズに降りて来ずに
 ワイヤーだけが緩むため)

これは運用の場合の注意点ですが、

タワー建設にあたっては、
タワー自体の強度以外に
基礎の耐力に注目する必要があります。

(今、世間を騒がしている
 マンション傾斜により
 発覚した耐震偽装事件で
 注目を浴びている数値で)

地耐力(通称N値)といいます。

(それは
タワー建設における
「工作物許可」を
申請するのに必要な基礎の耐力を
証明する実測値なのです。

工作物許可とは、タワー等
(RC柱、鉄柱、木柱を含む。)
高さ15メートルより高いものは
全て該当します。

その申請は
タワー建設地を管轄する市町村の
建築担当課に申請して
その審査を受けた後、
建築基準法の適合したことを
証する許可の得ます。

この許可を受けることは、
電波法なら無線局落成検査と
同等と考えます。)

この地耐力の値、すなわちN値を
きちんと調べないとタワーの基礎の
安全な設計を行うことができません。

 
以前は、私のHPで
この工作物許可の数値計算式や
N値の測定方法を具体的に
公開していました。

(アンテナマストの荷重設計
 ローテータの許容荷重設計
 も含めて実施しました。) 

現在は残念ながら、HPの方は
そのファイル容量が得られないため
公開できていません。

ご要望があれば、
このブログでそれらの内容を
HP以上に解り易く順を追って
説明できればとも思っています。

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