静電気/誘電体(3)電気変位とファラデー管(その1)電気変位Dとは

 今回でいよいよ電流から磁界が生じることを示す

一般式、アンペア・マクスウェルの式にある

変位電流項(∂/∂t)を

表すベクトル界が登場してきます。

このについてもこれから出る指力線との関係は

静電気で述べた電界と電気力線との

と同様な関係をもつことがわかってきます。

また、の関係もここではっきりとします。


1.11.2 電気変位とファラデー管

 誘電体中の電界は体積密度ρの真電荷と

ρ’の分極電極が存在する真空中の電界と

等価です。

したがって、誘電体中で電界の強さが

の部分に対して

(電気力線の発散の式)

div=ρ/ε0 ....(13)

から

ε0div=ρ+ρ’ ....(14)

したがって

ε0div=ρ-div 

∴ div(ε0)=ρ ....(15)

ここで

ε0 ....(16)

とおきますと式(15)は

div=ρ ....(17)

となります。

このベクトル量を電気変位(electric displacemant)

といいます。

divはベクトル界内の1点における発散ですから

そのベクトル界内に体積vを囲む閉曲面Sを考えますと

dS=∫divdv  ....(18)
S       v

(ガウスの定理より)

でしたので、この関係を用いますと

dS=∫divdv ....(19)
S       v

となります。

ここには閉曲面S上の微小面積dSの部分における

外向き法線の単位ベクトルのことです。

したがって、式(17)から式(19)は

dS=∫ρdv ....(20)
S       v

となります。


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