ベクトル計算補足(2)ベクトル外積とレビチビタ記号

2 ベクトル外積とレビチビタ記号

=(A1,A2,A3)

=(B1,B2,B3)

に対して、分配則と基底ベクトルの外積

の関係を用いて ×を計算します。

×=(A11+A22+A33)×(B11+B22+B33)

   =(A2B3-B2A3)

      +(A3B1-B3A1)

        +(A1B2-B1A2)

となるお馴染みの外積の3成分の表示となります。

 (この計算方法は、たすきがけの規則として

   A1 B1
     ×   → A1B2-B1A2 第3成分
   A2 B2
     ×   → A2B3-B2A3 第1成分
   A3 B3
     ×   → A3B1-B3A1 第2成分
   A1 B1

  ∴× 

    =(A2B3-B2A3,A3B1-B3A1,A1B2-B1A2)

  )


ここで、基底ベクトルどうしの外積を考えますと

i×j において 

(1)添え字i=jのときは

   全てゼロベクトルとなります。

(2)i≠jのときは

   第3の基底ベクトルに代わり

   そのとき、係数で、1または-1が付いてきます。


 ここで、内積ではクロネッカーデルタ記号で

基底ベクトルの表現をすることができたように

外積においても同様な記号を採用しますと

それが、レビチビタ記号です。

そしてレビチビタ記号を使って基底ベクトルどうし

外積を書きますと

i×j=εijk k

となるのです。


そして レビチビタ記号の定義は前にも書きましたが

(レビチビタ記号の定義)

 εijk とは

  (1) ijkのうち2つまたは3つが同じ添え字を持つときは

     値をゼロとします。

     例 ε112=ε333=0


  (2) ε123=1


  (3) ijkすべてが異なるときのみ値1又は-1をとります。

     但し、添え字の配列が偶数個の置き換えで123にできるとき=1

     奇数個の置き換えで123にできるとき=-1

     (ここで置き換えとは、2個の添え字の入れ替える操作です。

      3個同時に動かすことはできません。)

      例 ε321=-ε123 ∴ -1

        ε231=-ε213=ε123 ∴ 1

      というように、添え字を入れ替えるごとに-1倍していき

      最後にε123=1が出てくるように操作します。


よって

×=Ai i×Bj

   =Ai Bj i×

   =Ai Bi εijk

   =εkij Ai Bj


(1から3まで足される添え字は

 一番先頭に置きます。

 ここでは、kが該当します。)


(εkij=-εikj=εijk=1

 となって正の係数です。)


以上のまとめによって、

ベクトルの外積の式には

レビチビタ記号が

使用できるようになりました。

"ベクトル計算補足(2)ベクトル外積とレビチビタ記号" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。