NanoVNA活用(4)スミスチャート使用例(3)正規化アドミタンス

(3)正規化アドミタンス
 正規化入力インピーダンスr+jxの点aを180°回転したb点についてみますと

1+ρ0e^j(θ+π)   1-ρ0e^θ    1
─────────=───────=────
1-ρ0e^j(θ+π)   1+ρ0e^jθ   r+jx

となりますから、b点はr+jxののアドミタンスを与えることになります。第6.4図(完成)で0.6+j1.1のアドミタンスY(・が上につくベクトル)のコンダクタンス成分gとサセプタンス成分bは、

  1
───── = g+jb ≒ 0.38-j0.70
0.6+j1.1

と求めることができます。

(以下は、このブログ独自内容)

※スミスチャート表示の目盛り線(赤線)でb点の値をグラフから読み取るには、gは、第6.4図(完成)の基準軸上の赤色○の目盛り値となって、目測約0.38を、bは、橙色○の目盛り値となって、0.70を読み取ることができます。

第6.4完成図.png

一方で、イミタンスチャートとして活用しますと

第6.4図(完成)は、(180°回転しなくても、)アドミタンスチャート側の青地の目盛りでa点の表示を読み取りますとgは、基準線上の水色○の目盛り値となって、約0.38を、bは、青色○位置の目盛り値となって、0.70を読み取ることができます。

ということで、アンテナ本の解説とは異なりますが、こちらのほうが面倒がありません。また、50Ωとの整合をとる場合には、rやgといった抵抗分を追加することは通常なら行いません。LまたはCを追加して整合をとっていくのです。

この場合、追加するL又はCを直列回路だとx(リアクタンス)の円上を移動することとなり、スミスチャートでそのまま対応できるのですが、並列回路で追加する場合には、先の反転作業が必要で作業手順が複雑となります。

その点、イミタンスチャートならば、並列回路でLまたはCを追加するのなら、負荷位置(a点)から青線表示のb(サセプタンス)円上をそのリアクタンス分だけ移動するだけで作業は完了しますし、次の回路追加は、必ず直列回路となるので、移動した点(仮にc点)から今度は、赤線表示のx円上を移動することでその回路を追加できて、最終的に中央の点(1,j0)に到達できますと50Ωに整合したこととなります。※

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