伝送線路理論抜粋(その8)伝搬定数(γ)

 新年あけましておめでとうございます。

昨日の電離層伝搬状態の
悪い予想が当たってしまったようで
今朝のDX方向は減衰が激しいようです。

※やはり、昨日の磁気嵐の影響でしょうか?

UY1SB(Ukraine)だけ入感できていましたが
何度かコールすれどもQRZ?
しか返ってきません。
早々に切り上げました。

今回の本論は

 次は前回の第5.4図(a)について
ab端子の電圧V1あるいは電流I1が
a'b'端子に伝送するとき、
どのように変化するかを求めます。

V1/I1=V2/I2=Zo

となることはわかります。

そこで

V1/V2=I1/I2  ......(5.4)

の値を計算します。

第5.4図(a)にキルヒホッフの法則を使い

V1={(Z/2)Δx+(1/YΔx)}I1-(1/YΔx)I2

                   ......(5.5)

V2=(1/YΔx)I1-{(Z/2)Δx+(1/YΔx)}I2

                   ......(5.6)

とあらわすことができます。

(5.6)式をI2で割りますと

V2/I2=(1/YΔx)(I1/I2)-{(Z/2)Δx+(1/YΔx)}

∴ Zo(YΔx)=(I1/I2)-{(Z/2)YΔx^2}-1

                   .....(5.7)

(5.7)式のZoに、(5.2)式の√(Z/Y)を代入して

式を整理しますと


I1/I2=1+√(ZY)Δx+(ZY/2)Δx^2

                   .....(5.8)

(5.8)式において

√(ZY)=γ            ......(5.9)

※ 本当はZ,Y,γとも上に・が付きます。

とおきますと

I1/I2=1+γΔx+(γ^2/2)Δx^2

                  ......(5.10)

 
(5.10)式の右辺は

e^x=1+x+(x^2/2!)+・・・・・

※ !は数学の階乗を意味です。
                  ......(5.11)


の形となっています。

また、

γΔxは1よりも非常に小さいという
条件にすることができますから

(5.11)式のxをγΔxとおくと

I1/I2=e^(γΔx)        ......(5.12)


という等式になります。


この(5.12)式はΔxの間の伝送比を表し、

これは電圧の伝送比の値となります。


 γを単位長さあたりの電圧、電流の伝送比を表す値であって
「伝搬定数」といいます。

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