伝送線路の基礎理論偏(その2)給電線とは(1)給電線の損失原因

 今回は元のアンテナ理論の基礎に戻ります。
ただ、本の分量を考えますと第5章で、
P309からP384と膨大なので
これら全てを解説していくことは不可能です。

 そこで、ここから今回のアンテナ解析に
必要とする部分にのみ限定した解説と
するほかないようです。

 ただ、本の内容をたどると前項の解説が
ないと次の項の説明が意味不明となる
部分もあって、ここから理論展開の流れが
飛躍しないような説明ができるかどうかは
まだ見極めることができていない状態です。

さて、ここから本論で

5.1.1 給電線とは

 給電線は伝送回路です。1本の導線でも
よいように思いますが、周波数が高くなると
種々の問題が発生してきます。

たとえば、給電した高周波電流を打ち消すように
誘導起電力が発生します。その結果、導線の
電流は減少するのです。
この現象は「電磁気学本」編でも登場しました
「表皮効果」といいます。

※「電磁気学本」表皮効果

 電磁気学本第6章・6.5
  良導体内の電磁波(2)表皮効果について

 http://jo3krp-o.at.webry.info/201311/article_9.html

 とその前後に書いた内容が詳しい解説です。

 この表皮効果は、アースとしての大地における伝導電流
 の取り扱う考えにも必要な理論なので、
 本質を理解しておいて欲しいのです。

 (もっと、掘り下げれば、電波が大地で反射する理論
  解釈する場合にもこの考え方が無いと大地は
  反射係数1に近い良導体となってしまいます。)



これは、導線に分布するインダクタンス(コイルL成分)が
無視できなくなったことを示しています。


(また、別の事例だと)

 給電端子間にあるわずかな(分布)容量(C成分)を通して
高周波電流は変位電流となって流れてしまいます。
変位電流が流れる意味は、そこから、給電したエネルギーが
電磁波となって空間に漏れ出していくことを意味します。

今回は時間の関係でここまでとします。

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