第2章・・・ポイチングベクトル・複素電力・・・の事前知識編(11)平均電力最終とこれまでの理論へ補足
次図に、前回説明した 平均電力P=0 となる場合の
電力量を示します。
青色の示す面積部分が瞬時電力pを示しています。
pの一周期をとりますと当然0となって、
平均電力Pが0の意味となります。
よって平均電力Pは、時間軸と同じになって表示できません。
次に、以前に「交流理論の基礎」として説明しました
虚数jの乗除についての説明箇所に
その時の図を追加しました。
説明図があると理解し易いと思ってはいたのですが、
描くのが面倒で手を抜いてしまっていました。
第2章・・・ポイチングベクトルと放射電力(3-7)
複素電力・・・の事前知識編(6)ベクトルと複素数
http://jo3krp-o.at.webry.info/201309/article_27.html
の本文の後半の図面を参照してください。
そして、今回の補足のメインテーマは、
ポンチングベクトルの理論の説明の初めの箇所となる
第2章アンテナ理論・ポインチングベクトルと放射電力(1)電磁エネルギー
http://jo3krp-o.at.webry.info/201309/article_18.html
における次の箇所に対する補足なのです。
>たとえば、電界E、磁界Hを瞬時値ベクトルとし、
>E,Hをそのスカラ量(方向のない量ですが、時間因子ej (ωt-κr) を
>含み、時間的には瞬時値です。)というようにしますと
>式(2.28)は瞬時エネルギーとして成立します。
※(
DE/2+BH/2=εE2/2+μH2/2 ...(2.28)
)
>また、E,Hを実効値としますと、時間平均値をとった場合には
>式(2.28)はそのまま時間平均値として用いることができます。
>さらに、|E|,|H|を最大値だとしますと、電磁エネルギーの
>時間平均値をこれで表しますと「交流理論」によって
>(ε/2)・|E2|/2+(μ/2)・|H2|/2 ...(2.29)
>となります。
この部分の説明は、今回の瞬時電力と平均電力の意味が
わかっていないと深く理解できないところだったのです。
この時は、「交流理論」は既に電気の理論を勉強しているなら
もう理解できているという勝手な思いこみもあって、
そのまま素通りしてしまいました。
その後、アマチュア無線の工学においては、
「交流理論」の本当に基本的なしかも
その一部分あたりしか出題していない
ことがわかりました。
それを補正するために実施したのが、
今回の「交流理論」の基礎と
「瞬時電力」と「平均電力」の表現の違い
です。
上記の説明文を交流理論的に読み替えますと
まず、
式(2.28)の場合
Eは、瞬時電圧eと
Hは、瞬時電流iと
対応しています。
このままだと式(2.28)は
e×i とはなっていませんが、
直流で考える電力では、
P=E2/R=I2R (R;負荷抵抗)
となるように2次量となると
エネルギー量を表し、
電気量なら電力を意味します。
すなわち、式(2.28)は瞬時電力pを意味します。
次に
式(2.29)の場合
Eは、そのままで実効電圧
Hは、電流の実効値
また、最大値|E|=Em
同様に |H|=Im
と対応しています。
ここで、電磁波も交流と同じ正弦波ですから
同じ波高値をもちます。
すなわち、
E=Em/√2=|E|/√2
I=Im/√2=|H|/√2
よって、式(2.29)の場合は
(1/√2)2=(1/√2)×(1/√2)=1/2が生じてくるために
式(2.28)と比べた場合の違いとして
1/2を掛ける必要があるのです。
そして、式(2.29)が意味する電力は、
平均電力Pとなるのです。
このところの説明を「アンテナ」本においては
>交流理論により
とたったひと言で説明が完結しているので、
この交流理論の流れがわからないと
1/2が付くことを直ぐに理解できません。
これで、ひとつ疑問点を解決できたと
思います。
本当の時間平均電力を計算するため
T
P=(1/T)∫E×Hdt
0
となるのですが、
これはEとHがともにベクトル量であると同時に
時間因子ejωtがEとHのどちらにも付いているので
複雑な計算となることが予想できます。
ところが、この交流理論のさらなる発展した
式をここへ適用することで
時間平均電力をわりと簡単に求めることが
できていくのです。
そのため、交流理論をさらに、もう一歩
次回に理論を進めます。
電力量を示します。
青色の示す面積部分が瞬時電力pを示しています。
pの一周期をとりますと当然0となって、
平均電力Pが0の意味となります。
よって平均電力Pは、時間軸と同じになって表示できません。
次に、以前に「交流理論の基礎」として説明しました
虚数jの乗除についての説明箇所に
その時の図を追加しました。
説明図があると理解し易いと思ってはいたのですが、
描くのが面倒で手を抜いてしまっていました。
第2章・・・ポイチングベクトルと放射電力(3-7)
複素電力・・・の事前知識編(6)ベクトルと複素数
http://jo3krp-o.at.webry.info/201309/article_27.html
の本文の後半の図面を参照してください。
そして、今回の補足のメインテーマは、
ポンチングベクトルの理論の説明の初めの箇所となる
第2章アンテナ理論・ポインチングベクトルと放射電力(1)電磁エネルギー
http://jo3krp-o.at.webry.info/201309/article_18.html
における次の箇所に対する補足なのです。
>たとえば、電界E、磁界Hを瞬時値ベクトルとし、
>E,Hをそのスカラ量(方向のない量ですが、時間因子ej (ωt-κr) を
>含み、時間的には瞬時値です。)というようにしますと
>式(2.28)は瞬時エネルギーとして成立します。
※(
DE/2+BH/2=εE2/2+μH2/2 ...(2.28)
)
>また、E,Hを実効値としますと、時間平均値をとった場合には
>式(2.28)はそのまま時間平均値として用いることができます。
>さらに、|E|,|H|を最大値だとしますと、電磁エネルギーの
>時間平均値をこれで表しますと「交流理論」によって
>(ε/2)・|E2|/2+(μ/2)・|H2|/2 ...(2.29)
>となります。
この部分の説明は、今回の瞬時電力と平均電力の意味が
わかっていないと深く理解できないところだったのです。
この時は、「交流理論」は既に電気の理論を勉強しているなら
もう理解できているという勝手な思いこみもあって、
そのまま素通りしてしまいました。
その後、アマチュア無線の工学においては、
「交流理論」の本当に基本的なしかも
その一部分あたりしか出題していない
ことがわかりました。
それを補正するために実施したのが、
今回の「交流理論」の基礎と
「瞬時電力」と「平均電力」の表現の違い
です。
上記の説明文を交流理論的に読み替えますと
まず、
式(2.28)の場合
Eは、瞬時電圧eと
Hは、瞬時電流iと
対応しています。
このままだと式(2.28)は
e×i とはなっていませんが、
直流で考える電力では、
P=E2/R=I2R (R;負荷抵抗)
となるように2次量となると
エネルギー量を表し、
電気量なら電力を意味します。
すなわち、式(2.28)は瞬時電力pを意味します。
次に
式(2.29)の場合
Eは、そのままで実効電圧
Hは、電流の実効値
また、最大値|E|=Em
同様に |H|=Im
と対応しています。
ここで、電磁波も交流と同じ正弦波ですから
同じ波高値をもちます。
すなわち、
E=Em/√2=|E|/√2
I=Im/√2=|H|/√2
よって、式(2.29)の場合は
(1/√2)2=(1/√2)×(1/√2)=1/2が生じてくるために
式(2.28)と比べた場合の違いとして
1/2を掛ける必要があるのです。
そして、式(2.29)が意味する電力は、
平均電力Pとなるのです。
このところの説明を「アンテナ」本においては
>交流理論により
とたったひと言で説明が完結しているので、
この交流理論の流れがわからないと
1/2が付くことを直ぐに理解できません。
これで、ひとつ疑問点を解決できたと
思います。
本当の時間平均電力を計算するため
T
P=(1/T)∫E×Hdt
0
となるのですが、
これはEとHがともにベクトル量であると同時に
時間因子ejωtがEとHのどちらにも付いているので
複雑な計算となることが予想できます。
ところが、この交流理論のさらなる発展した
式をここへ適用することで
時間平均電力をわりと簡単に求めることが
できていくのです。
そのため、交流理論をさらに、もう一歩
次回に理論を進めます。

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