ベクトルポテンシャル(その5)前回のラプラシアンの展開式の補足

前回の補足ですが

 3次元極座標(球座標)表示(最終分)ラプラシアン
 http://jo3krp-o.at.webry.info/201210/article_12.html

でラプラシアンの球座標の成分表示を最終形(6)式から実施しましたが、

別の形で展開した1つ前の式

▽^2V=(1/r^2sinθ)[(∂/∂r){(r^2sinθ)(∂V/∂r)}

        +(∂/∂θ){sinθ(∂V/∂θ)}

           +(∂/∂φ){(1/sinθ)(∂V/∂φ)}]....(5)


この式(5)へ ∂/∂θ項と∂/∂φの項をゼロと考えますと

一番上の段の式部分だけが残ります。

∴ ▽^2V=(1/r^2sinθ)(∂/∂r){(r^2sinθ)(∂V/∂r)}

(1/sinθ)を∂/∂r内に入れ込みますとsinθ/sinθで1になります。

 (何故なら、この場合のθはrに関係しないので、微分式内への出入りが可能)

∴ ▽^2V=(1/r^2)(∂/∂r){r^2(∂V/∂r)}

となりますが、さらに Vがrだけの関数ということで

上式は、偏微分式から微分式に変わります。


(アンテナ本で本節で使用する重要公式と紹介されている式)

∴ ▽^2V=(1/r^2)(d/dr){r^2(dV/dr)} ...(5-2)

となります。


(以下は、アンテナ本のとおりの微分方程式の解法部分で)

 この式が0となる式がラプラスの方程式なので

(1/r^2)(d/dr){r^2(dV/dr)}=0

となる微分方程式を解くと答えが出てきます。

両辺をdrで積分すると

r^2(dV/dr)=C (C;積分定数)

さらにもう一度drで積分すると

V=∫(C/r^2)dr

 =C’/r+C” (C’C”は共に積分定数)

前回と同じく、r=∞のとき、V=0の条件と代入することにより

C”=0

が求まります。

※これ以降の特殊解の部分は、先のブログの展開どおり。


(解法の微分方程式が違った理由について)

実は、アンテナ本では、この節の冒頭にて

式(5-2)が重要公式として表示されており、

直ぐにこの式(5-2)からの

微分方程式の解法が始まっていました。

この公式が、どのように導きだされたのかよく検証せず

勝手に先に紹介した式(6)から展開してしまいました。

その部分の式が次の式となりました。


▽^2V=(1/r){(d^2/dr^2)rV}...(6-2)


式(5-2)とは、微妙に違いは、ありますが、

この式からの展開でも何ら問題ないことが確認できました。

とはいえ

アンテナ本の公式からの展開式は、今回補足で実施したほうです。

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