直交曲線座標表示(2次元)曲線座標と全微分式

ここから少しだけ高校数学レベルからハードルが上がります。

2次元での一般的な曲線座標を利用して

これへ2次元の直交直線座標(通常のx、yで示す直交座標のこと)

から座標変換するための一般的な条件について考えていきます。

今後、途中過程において、「ヤコビアン」なる聞き慣れない名前の式が

登場しますが、

それについては、ここの内容を読み進むにつれ、

自ずと理解できますので、ここではまだ解説しません。


7 2次元での一般的な曲線座標

 一般的に、2次元直交直線座標(x,y)が曲線座標(u,v)を用いて

x=x(u,v),y=y(u,v)と表せるとします。

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 曲線座標とは?

 点Pの位置ベクトルが、2変数u,vの関数としてr(u,v)と

表せるとしますと、u,vの変化にともなって点Pは1つの曲面Sを描きます。

このとき、変数vを固定してuだけ変化させると、

点Pは曲面S上で1つの曲線を描きます。

この曲線をu曲線といいます。

 同様にしてv曲線も定義できます。

また、曲面S上の数の組(u,v)を曲線座標といいます。
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さらに、数学の知識としていくつか先に補足していきます。

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全微分式から合成関数の偏微分式

3変数関数φ(x,y,z)において

dφ=(∂φ/∂x)dx+(∂φ/∂y)dy+(∂φ/∂z)dz ....(1)

を関数φ(x,y,z)の全微分といいました。

この全微分dφは、z,y,zの微小変化dx,dy,dzに対する

φの微小変化を求めるものです。

ここで、関数φ(x,y,z)において、

x,y,zが2変数u,vに依存して変化する場合には

合成関数の偏微分式

∂φ/∂u=(∂φ/∂x)(∂x/∂u)

         +(∂φ/∂y)(∂y/∂u)

             +(∂φ/∂z)(∂z/∂u) ....(2)

∂φ/∂v=(∂φ/∂x)(∂x/∂v)

         +(∂φ/∂y)(∂y/∂v)

             +(∂φ/∂z)(∂z/∂v) ....(3)

となることを証明します。

(証明)

関数φ(x,y,z),x(u,v),y(u,v),z(u,v)において

式(1)を適用すると

dφ=(∂φ/∂x)dx+(∂φ/∂y)dy+(∂φ/∂z)dz

dx=(∂x/∂u)du+(∂x/∂v)dv

dy=(∂y/∂u)du+(∂y/∂v)dv

dz=(∂z/∂u)du+(∂z/∂v)dv

この後ろ3式を最初の式に代入すれば

dφ=(∂φ/∂x)((∂x/∂u)du+(∂x/∂v)dv)

    +(∂φ/∂y)((∂y/∂u)du+(∂y/∂v)dv)

      +(∂φ/∂z)(∂z/∂u)du+(∂z/∂v)dv)


  ={(∂φ/∂x)(∂x/∂u)
   
     +(∂φ/∂y)(∂y/∂u)
          
       +(∂φ/∂z)(∂z/∂u)}du

  
    +{(∂φ/∂x)(∂x/∂u)
   
        +(∂φ/∂y)(∂y/∂u)
         
          +(∂φ/∂z)(∂z/∂u)}dv ....(4)


となります。

一方で

φは変数u,vの関数と考えることができます。

よって、全微分式により

  dφ=(∂φ/∂u)du+(∂φ/∂v)dv ....(5)

と表すことができて、

式(4)と式(5)のduの前( )内の式どうしから
 
式(2)が成り立ちます。

また、式(4)と式5のdvの前( )内の式どうしから

式(3)が成り立ちます。

以上で証明できました。

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次回は、以前やりました線積分の復習から

ベクトル関数の積分を補足します。

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